厚生労働科学研究費肝炎等克服緊急対策研究班は、「B型C型慢性肝炎・肝硬変治療のガイドライン(GL)」の2010年度の改訂案をまとめました。
C型慢性肝炎の初回治療で新たに「IFNβ+リバビリン」の併用療法を推奨するほか、2010年度から医療費助成の対象となったC型慢性肝炎の「ペグインターフェロン(PEG-IFN)+リバビリン」の併用療法72週投与基準をより具体的に提示したのが特徴です。
C型慢性肝炎への初回治療については、ジェノタイプ1型、2型の高ウイルス量(5.0 log IU/mL、300fmol/L、1Meq/mL以上)症例の治療法を変更。
これまで推奨していた「PEG-IFNα+リバビリン併用療法」に加え、「IFNβ+リバビリン併用療法」を新たに追加しています。
ジェノタイプ1型高ウイルス量症例には「IFNβ+リバビリン」併用療法の48~72週投与、ジェノタイプ2型高ウイルス量症例には同24週投与を推奨する。
1型高ウイルス量症例への「PEG-IFN+リバビリン」併用療法72週投与の基準について改訂案は、09年のGLで示した条件に加え、新たに「50歳以上の女性、血小板が13万以下の症例または肝生検でF3の症例で、PEG-IFN+リバビリン投与開始9週目以降にHCV RNAが陰性化した症例でも72週投与を考慮する」と追加しました。
厚労省は09年4月から、肝炎インターフェロン医療費助成の運用を変更。
一定の要件を満たし、医師が必要と認めた患者に対しては「PEG-IFN+リバビリン」の併用療法について、72週投与を認めています。
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