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2010年4月28日水曜日

C型肝炎とは?

C型肝炎ウイルス*(HCV)感染が、その発症と持続の原因と考えられる肝炎をC型肝炎と呼ぶ。

患者の血中にはHCV抗体HCV antibodyが検出される。


かつて非A非B型肝炎*とされた肝炎のほとんどがこのC型肝炎である。


1988年、アメリカのカイロン(Chiron)社が開発したHCV抗体の検出系、さらに第二世代の測定系の出現によって診断が可能になった。


A型肝炎やB型肝炎と異なり急性肝炎*から経過が遷延して慢性肝炎、肝硬変へと進展する例がかなり多い。


主たる感染経路は輸血であったが、献血時の抗体スクリーニングが徹底して輸血後肝炎としてのC型肝炎は激減した。


しかし慢性肝炎や肝硬変にまで至っているC型患者の半数には輸血歴がないことから、母児感染fetomaternal infection, maternal infection, vertical infection、性行為(性感染症)、予防注射などB型肝炎と同様の感染経路が想定されている。


B型に比べ進展が緩徐であり経過が長いため肝癌の合併する例が目立つ。


慢性肝炎の段階でのインターフェロン療法による病勢の鎮静化に期待がかけられている。


引用:Promedica



2010年2月21日日曜日

C型肝炎の治療

C型肝炎は、インターフェロンの登場によって、完治も可能になってきました。しかし、すべての患者さんに有効なわけではないので、その人にあった治療法を選んでいく必要があります。


C型肝炎の特徴


日本では、肝臓病の約80%がウイルス性の肝疾患です。そのうちの約75%はC型肝炎、約20%はB型肝炎です。いずれも、血液や体液などを介して感染します。

症状は、C型肝炎もB型肝炎もほとんど違いはありません。感染すると、一定の潜伏期間を経て、ほとんどが急性肝炎にかかり、体がだるい、疲れやすい、食欲がない、発熱、頭痛、悪心など、風邪のような症状が現れます。

しかし、C型肝炎の場合、これらの急性肝炎の症状がB型肝炎に比べて軽く、自覚症状がほとんどない人も少なくありません。そのため、発病に気がつきにくく、慢性化しやすいのが、C型肝炎の最も怖いところです。

C型慢性肝炎になると、肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性が大きくなるからです。

C型肝炎ウイルス(HCV)を体内に持っている人(キャリア)でも、発症しないで一生を過ごす人もいます。しかし、その一方で、HCVのキャリアの約20-30%が、感染後20-40年で肝硬変を発病してきます。

しかし、現在では、新たにC型肝炎にかかる人は激減しています。これは、C型肝炎に感染したときできるHCV抗体が発見されたためです。これによって、血液検査でC型肝炎ウイルスの感染がわかるようになり、輸血や血液製剤などによる感染もなくなりました。

また、かつてはC型肝炎にかかったら、もう治らないとあきらめていたのが、今ではインターフェロンの登場によって、C型肝炎の治癒率が向上し、根治も可能になりました。C型肝炎の治癒率向上は、肝硬変や肝臓がんの減少にもつながります。


インターフェロンとは


もともとインターフェロンは、人がウイルスに感染したときに、体内で作られる物質で、体内に侵入してきたウイルスの増殖を抑える働きをもっています。

現在、治療用の薬として用いられるインターフェロンは、人工的に作られたもので、開発当初は"夢の特効薬"といわれ、がんも治るのではないかと期待されました。しかし、残念ながらがんは治せず、C型肝炎にしてもすべてが治るわけではないということがわかりました。さらに、副作用があることも判明しました。

しかし、インターフェロンがC型肝炎の治療に大きな実績を挙げているのは確かです。インターフェロン療法を行った患者さんの約30%は、ウイルスが消失して病気が完治しています。完治しなくても、ウイルスが減少し、肝機能が正常化した患者さんの数を合わせると、約40%の人に効果が会ったことになります。

この効果は、肝臓がんの発生率にも反映されています。インターフェロンがなかった時代に比べると、肝臓がんの発症率は大幅に下がっています。
つまり、インターフェロンには肝炎の治療だけでなく、肝硬変や肝臓がんへの進行を防ぐというたいへん重要な効果があるわけです。

インターフェロン療法は、まず血液検査で、GOT・GPTなどを調べて、肝機能をチェックし、さらに肝生検(細い針を肝臓に刺して、組織の一部を採取する)を行って、肝臓の状態を確定診断してから行われます。インターフェロンの投与方法と副作用は次の通りです。

1.投与方法

一般的には、最初の2-4週間、インターフェロンを毎日注射し、それが終わると週3回の注射を16週間続けるという方法がとられています。虎ノ門病院では、インターフェロンを毎日8週間注射し、その後週2回ずつ16週間続ける方法を行い、効果を上げています。

2.副作用


インターフェロン療法の初期には、発熱や悪寒など、風邪によく似た症状が現れる場合があります。後期にはうつ状態になる、視力が悪くなる、タンパク尿がでる、皮膚に発疹が出るなどの症状が出ることがあります。しかし、治療が終われば、ほとんどの症状は治ります。


インターフェロンの効果の予測

インターフェロン療法を行っても、効果がある人とない人がいます。この理由を探ろうと研究を重ねるうちに、HCVウイルスにもさまざまなタイプがあることがわかり、そのタイプを調べることに事で、インターフェロン療法の治療効果の予測がつくようになりました。
そこで、現在ではHCVウイルスのタイプや量を調べ、さらに患者さんの年齢や肝機能の状態も参考にして、治療方針を立てます。

1.HCVウイルスとタイプ

現在わかっているHCVウイルスのタイプは、6グループ28種類です。このうち、日本で見られるのは、主に1b・2a・2bというタイプです。日本人に最も多いタイプは1bですが、インターフェロンの効果はあまり高くありません。インターフェロンが最も効果的なのは、2a・2bのタイプです。

さらに、これらのタイプの中でも、ウイルス量が多い人と少ない人がおり、少ない方が、インターフェロンの効果が高くなります。同じタイプでも、ウイルス量でインターフェロンの治療効果は大きく変わります。

1bで高ウイルス量の場合、治癒率が非常に低いことがわかります。ただし、この場合でも8%の患者さんは治癒しています。この点に着目して、さらに研究を重ねたところ、ウイルスも変異することがわかったのです。ウイルスは、「野生株」から「変異株」へと変異度が大きくなるにつれて、だんだん弱くなっています。

つまり、1bで高ウイルス量でも、ウイルスの量が極端に多いのでなければ、ウイルスの変異度が大きいほど、ウイルスは弱く、治療効果が高くなるというわけです。したがって、ウイルスの変異度が大きい場合は、インターフェロン療法を選択します。
ウイルスのタイプや量、変異度は血液検査で調べることができます。

2.患者さんの年齢

C型肝炎の進行は非常に緩やかです。たとえば、65歳で軽い慢性肝炎の人であれば、肝硬変になるのは100歳くらいになったときです。そう考えると、副作用や肝臓の予備能力の問題もあるので、無理にインターフェロンを使う必要はないといえます。そのため65歳以上の高年齢者にはあまりインターフェロン療法は用いられません。

3.肝臓病の進行度

インターフェロン療法は、慢性肝炎の患者さんだけに行われ、症状の軽いほど効果的です。肝硬変の患者さんにインターフェロンを使用すると、全身から出血する危険性があります。


その他の治療法


インターフェロン療法を行えない場合はや、効果が見られない場合は、従来の治療法、いわゆる維持的療法を行います。ウイルスを排除することはできませんが、肝細胞の破壊を防ぐことで、病気の進行を抑えます。

維持的療法で用いられる主な薬は、グリチルリチン製剤、ウルソデスオキシコール酸(肝臓に作用して、胆汁の分泌を促す)、小柴胡湯で、これらの薬を組み合わせて治療します。しかし、これらの薬は一生服用し続けなければなりません。

インターフェロン療法にしろ、維持的療法にしろ、できるだけ早くウイルスを発見することが大切です。早期に発見できれば、ウイルスのタイプや量によって、インターフェロンの投与期間を短くするなど、なるべく患者さんの負担にならない治療法を選ぶこともできます。定期的に検診を受けて、異常があれば、速やかに肝臓の専門家を受診しましょう。

2010年2月18日木曜日

C型肝炎の感染経路について

 感染経路としては、輸血、最近話題になっている血液製剤のほか、針を変えずに複数の人に注射した予防接種などがあり、これが日本でC型肝炎が蔓延した大きな原因の一つと考えられます。

 この点からC型肝炎は一般に医原病と考えることが出来ます。

 現在では、このような経路はまずなく、刺青、麻薬の回し打ちなどがほとんどで、普通の生活で感染することはありません。

 ただし、C型肝炎ウィルスをもっている人(キャリア)の血液が傷などから体内にはいると感染します。

 従って、そのようなおそれのあったときは傷口をすぐに水でよく洗い流してください。

 また、キャリアの人は出血は必ず自分で処理し他人にふれさせないよう気をつけて下さい。

 ちなみに輸血以外の経路による感染は「散発性感染」とも呼ばれ、以下に示すように、いろいろな経路からの感染の可能性がありますが、先程も述べているように常識的な社会生活を心がけていれば、ほとんど感染しません。

・長期間血液透析を受けている場合

・頻繁に血液に触れる職業に従事している場合(特に針刺し事故など)

・HCV感染者の血液が付着したカミソリや歯ブラシを共用した場合

・HCVに感染している母親から生まれた子供(ただし、少ない)

・HCV感染者と性交渉があった場合(ただし、まれ)

・HCVに感染した人の注射器や注射針等を使いまわした場合

・HCV患者が使用した器具を用いて入れ墨やピアスの穴あけをした場合

・HCV感染者からの輸血、臓器移植等を受けた場合

・他人と注射器を共用して覚せい剤、麻薬等を注射した場合

C型肝炎とは

 C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって肝臓が炎症をおこす病気です。

 HCVに感染すると、まず急性肝炎を発症します。そのうち約2~4割の患者さんは急性肝炎で、短期間で治癒しますが、約7割は、慢性肝炎に進行します。

 慢性肝炎は放置すると「肝硬変」や「肝がん」へ進行する恐れがあります。肝がんは悪性腫瘍の死亡数の第4位にあり、年間3万人を超える方が亡くなっています。しかし、C型肝炎の早期発見が出来れば、その進行を防ぐことができます。

 慢性肝炎の状態では生命に危険がおきることはなく、継続的な治療に時間をとられることをのぞけば健康人と同じ生活が出来ますが、肝臓ガンが発生したり、肝硬変が進行して肝不全を引き起こしたりすると生命の危険がせまってきます。

 従って、C型肝炎の治療はいかにしてこのような状態にならないようにするかということが目標になります。

 そのためには肝臓の炎症の原因になるウイルスを駆除することが望ましいのですが、それが不可能な場合は肝臓の炎症をおさえて病気の進行をとどめることが必要です。

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